JP3-9 Judgeの5大「能力」②「猫への深い愛情」(6)

猫は人間の言葉を理解している(理解できているか)?

猫は人の気持ち(感情)が分かるか?

猫は人の表情を読み取れるか?

猫は人間の奥底の心根を感じ取れるか?

一般人ならいざ知らず、ベテランブリーダーやJudgeであるなら、どの問いに対しても「Yes」ということになるでしょう。

そうであるなら、自分が真に「猫への深い愛情」を持ち、「愛情能力」を有しているなら、日々の猫とのかかわり合い、Judgeなら審査を通じて猫の目を通して、「愛情」の有無、「能力」のレベルを自覚していることかと思います。

こんな話をアクトクラブ員にしたところ、人間同士も同じであり、そのことは三島由紀夫による最初の長編小説「盗賊」で書かれてある通り…なんて言われてしまいました。

核心部分だけ紹介すると、以下のような感じになります。

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原田美子と佐伯は、その家の夫人からお互い紹介された。顔を見合わせた瞬間、2人はお互いの美貌の顔に、「人に知られない怖ろしい荒廃」を見出し、戦慄して後ずさりした。美子と佐伯は自分たちの中から、「真に美なるもの、永遠に若きものが、誰か巧みな盗賊によって根こそぎ盗み去られているのを知る。

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何が言いたいかというと、Judgeと出陳者(あるいはブリーダー)、出陳者(あるいはブリーダー)同士、「顔を見合わせた瞬間」に、もし心の奥底において「猫への深い愛情」を欠いていれば、「お互いの顔に」、真の「猫への深い愛情」の欠如を「見出し、戦慄して後ずさり」するだろうということです。

Judgeと猫もまた同じであり、真の「猫への深い愛情」の欠如したJudgeと猫が顔を合わせれば、やはり

根本的な心根における欠如を「見出し、戦慄して後ずさり」することでしょう。

真の「猫への深い愛情」を持つ出陳者(ブリーダー)であれば、Judgeのそれこそ瑣末で些細な言動から、真の「猫への深い愛情」の欠如を感じ(読み)取り、アブセントしたいと思うことは当然であって、そうした背景を棚に上げて、あたかも出陳者(ブリーダー)に非があるように難癖を付けて〝吊し上げ〟ようなんていうのは愚の骨頂もいいところということになります。

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