JP3-8 Judgeの5大「能力」②「猫への深い愛情」(5)
猫への愛情を「能力」と分類した場合、その「能力」を磨き向上することができるかどうか、という疑問が出てくるかもしれません(※TICA Judging Programの内容だけから言えば、猫への「愛情」能力に欠けようが低かろうが、それ自体が問われることはありません)
「愛情」そのものと、「愛情」表現は違いますから、「愛情」表現の能力は磨き向上させることができたとしても、「愛情」そのものの能力を磨き向上させることが難しいことは確かかもしれません。
ただ、猫界に入ってきているわけですから、基本的な猫への愛情を持っていると考えられ、TICA Judging Programの門を敲く以上、ブリード経験があり、ショーキャットを出陳した経験も豊富でしょうから、基礎的な「愛情能力」はあるはずです。
それをいかに磨き向上させられるかは、ひとえにそのことをどれだけ意識し、自問自答するか、さらに言えば自問自答し続けられるか…にかかっていると言えます。
猫を巡るひとつひとつの考えや言動、対応などに対し、「猫に対する真の愛情の発露と言えるかどうか?」という問いかけ、逆に「愛情に欠けていると言えるのでないか?」という自分自身への疑問・・・
こうした〝思考訓練〟が常日頃からできていれば、前回指摘した「咄嗟の場面で出る咄嗟の動作」にも変化が期待できるようになるでしょう。
猫への「愛情」を意識すること、猫への真の「愛情」の有無を意識して自らに問いかけること、そしてそれを自らに課し続けること--。
類い稀な「愛情能力」を持つ天才Judgeもいるでしょうが、努力で補って超一流Judgeのレベルの「愛情能力」を持つことも可能だと私は思っています。
愛情を込めた丁寧で優しい「Cats First」の審査、出陳者が家族同様の愛猫を安心して任せられる審査をするためにも「愛情能力」の向上に向け不断の努力を重ねてほしいと願ってやみません。
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