JP2ー7 Judgeの7大「資質」⑦不断の努力
どれだけ素晴らしい「能力」や「スキル」を持ち合わせていても(あるいは素質的な〝原石〟であったとしても)、「不断に努力」をする(あるいはできる)「資質」がなければ、「能力」「スキル」は磨かれず、向上することはありません。
「水は低きに流れ、人は易きに流れる」と言いますが、「不断の努力」ができる「資質」を持たないJudgeは「易きに流れ」、いつか「努力」せずともそれなりに認めてもらえる依怙贔屓という浜辺に辿り着き、「努力」という言葉さえ忘却の彼方へ追いやってしまうことでしょう。
「易きに流れる」的なことは企業経営でも取り上げられることが多い言葉でもあり、AGC(旧旭硝子)を創設した故岩崎俊彌氏が唱えた創業の精神に「易きになじまず難きにつく」があるほか、故稲盛和夫氏も「易きにつかず」と語っていました。
超一流Judgeは「自分に自分で鞭を打つこと」「何事にも全力投球すること」ができ、それもこれも「不断の努力」ができる「資質」を持ち合わせているからに他なりません。
Judgeがその背中で「不断の努力」をすること/できることの大切さを示せなければ、ブリーダーもStandardsに沿った猫の創出に向けて「不断の努力」をすることもなくなってしまうでしょう。
楽をして禄を食むような心構えでJudgeという資格に〝胡座をかく〟ようでは組織・団体全体が緩みきってしまい、いじめや嫌がらせ、不正やルール違反がはびこる土壌となりかねません。
Judgeを目指すのは個人の自由ですが、自分が生きてきた人生を振り返り、「不断の努力」ができる人間であるか、「不断の努力」をしてきたかを自問自答し、その上でTICA Judging Programに入ってほしいと思います。
「不断の努力」をできない人がTICA Judging Programに入っても途中で挫折するでしょうし、仮にどうにかJudge資格を得られたとしても、TICAを体現することができず、良き導き手にもなれず、Judgeとしてのせっかくの影響力も適正に行使できずに終わってしまうでしょう。
Regionメンバー全員が「不断の努力」をできなければならない…などというつもりは毛頭ありませんが、少なくともTICAのJudgeは「不断の努力」をできる人の集団であってほしいと思いますし、そうであってこそTICAが築いてきた国際的な信用と信頼にふさわしいJudgeと言えるのではないでしょうか。
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