JP0-2 3つの根本原則、逐条解説①

3つの「根本原則」の1つ目について解説します。

①Judgeになるべき人を育成するものであり、Judgeになるべきでない人を養成するものではない

今、TICA Asia East Regionを覆うJudge育成を巡る雰囲気は、質を問うことなく、あたかも頭数さえ揃えればいいかのようなものであり、それではJudgeの〝粗製濫造〟につながりかねず、TDAとしてはこうした短絡的で安易な主張に与することはできません。

「Judgeになるべき人」の要件はこの講座でも取り上げ詳述しますが、「Judgeになるべきでない人」を〝飴と鞭〟を使って半ば強引にJudgeにしてはならず、「Judgeになるべき人」を見い出し「育成」する、あるいはそうした志ある人が自ら学べる場を提供するのがこの講座ということになります。

TDAでは「Judgeになるべき人」が備えておくべき人間性からJudgeとしての資質と能力まで総合的かつ網羅的に示していくことにしています。

Judgeを目指すメンバーにおいては、この講座を読み進めながら、絶えず自らに自らが「Judgeになるべき人」であるか否かを自問自答し、その「狭き門」を敲き、険しい道を登り、頂点を目指していただければと思います。

※「狭き門」はアンドレ・ジッドの名作ですが、同氏の著作「一粒の麦もし死なずば(Si le grain ne meurt )」(注1)にインスパイアされてこのTDAを立ち上げました。

(注1)新約聖書ヨハネ伝第12章24節のキリストの言葉、「一粒の麦地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、もし死なば多くの実を結ぶべし」に由来

TICA JAPAN Members’ Training & Development Acatdemy

TICAアジアリジョンの次世代を担うメンバーの学びのためのアカデミー