JP3-5 Judgeの5大「能力」②「猫への深い愛情」(2)
まるでロボットのように審査するのは困りものですが、(ここでいう「ロボットのように…」というのは審査の様子を見ているオーナーがそう感じ、猫もまたそのように感じているように思えるということを意味します)、かと言って愛情深いかのように装いながら審査すればいいかというと(同)、そういうことでもありません。
心ない医者や弁護士がいるのと同様、真の「猫への深い愛情」を欠いたまま、知識とスキル(対人コミュニケーションスキルを含む)だけでJudge資格を得ることも理屈上は可能なわけです。
この講座で対象にしている「猫への深い愛情」は猫自身が動物的直感で感じ取る「愛情」であり、そうした「猫への深い愛情」を持ったJudgeが審査してこそ、オーナーは自分の家族の一員である〝愛娘〟〝愛息子〟〝家族〟を安心してJudgeに託せるのです。
キャットショーという場において、猫が猫自身の持つ内なる「美」を引き出せるのも、Judgeが「猫への深い愛情」を持ち、それを猫が感じ取って安心し、輝きを放てるからである点も理解する必要があります。
ハンドリングスキルとも関わってきますが、「猫への深い愛情」を持って審査すれば、オーナーによる審査結果の理解と納得度合いも変わってくるはずであり、後からクレームや苦情が出てトラブルになり、クラブや他のJudgeに迷惑をかけるようなことは皆無になるでしょう。
やや誇張表現になりますが、超一流のJudgeには抜きん出た「猫への深い愛情」があり、その猫自身が発する美の〝オーラ〟と相まってそのリング自体から〝オーラ〟が迸るようになる…と言えるかもしれません。
「猫への深い愛情」能力を磨けるか否かは措くとして、少なくともJudgeであるからには常に自問自答する努力は欠かさないでいてほしいものだと思います。
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