JP3-1 Judgeの5大「能力」①「Standard Literacy(リテラシー)」(1)

「Literacy(リテラシー)」は「適切に理解・解釈・分析し、改めて記述・表現する能力」を意味し、「リテラシーがある/ない」「リテラシーが高い/低い」という言い方をします。

この言葉を使う対象範囲は広く、代表的なものとしては次のようなものがあります。

︎ ■ITリテラシー=通信・コンピューター・SNSなどインターネットに関する知識や情報を正しく理解し、正しく活用できる能力

 ■情報リテラシー=正確な情報を収集し、その情報を正しく理解・解釈・分析し、目的のために正しく利用できる能力

 ■メディアリテラシー=新聞やテレビなどが伝える内容の事実関係を見極め、本質を正しく読み取って理解し利用できる能力

 ■金融リテラシー=各種金融商品やおカネを巡る専門知識を正しく理解し、適切に判断し活用できる能力

こうして見てくれば分かるように、「Standard Literacy(リテラシー)」といった場合、「Standardを適切に理解・解釈・分析し、出陳者やブリーダー・オーナーに適正・的確な言い回しで分かりやすく説明・解説できる能力」となるでしょう。

一般審査やファイナル表彰などで出陳者が不満や疑問を抱き、時にクレームやトラブルの原因となるのは、Judgeの「Standard Literacy(リテラシー)」に問題(=リテラシーがない/低い)があり、たとえ全猫種のStandardを丸暗記していたとしても、適切に理解し、解釈し、分析できていなかったり、的確な言い回しで出陳者に説明・解説できていなかったりするところにあります。

逆に「Standard Literacy(リテラシー)」があれば(高ければ)、出陳者やブリーダー・オーナーの理解と納得を得られやすくなり、クレームやトラブルが生じるトラブルは格段に低くなるはずです。

Judgeにおいて「Standard Literacy(リテラシー)」が全くないというのは論外ですが、超一流のJudgeを目指すなら極めて高い「Standard Literacy(リテラシー)」を身に付ける、あるいはその能力を磨き上げる必要があると言えます。

「勉強会」や「スクール」「セミナー」との関連で言えば、単に「勉強会」を開催すること、数を増やすのではなく、いかに中身を充実し、いかにレベルを高め、いかに「Standard Literacy(リテラシー)」の向上につなげる内容にするかこそ問われているということになります。

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