JP1-0 Judgeの「資質」:プロローグ(「資質」を考える前に)
ここ最近、TICA Asia East Region内において、新しいJudge待望論が湧き上がり、「日本人Judgeを育てなければならない」といった、このRegionの将来を憂いているかのような主張が出ていることはご承知かと思います。
2022年のAE Regionの Director選挙でも、途中で立候補を取り下げたメンバーを含め、陰に陽に争点のひとつになっていたことは事実でしょう。
しかし、巷で湧き上がる「Judge養成論」の本質まで深く探り、そうした主張を繰り広げるメンバーの〝本音〟に迫る議論まではされていないのが実情です。
では、その本質、あるいは〝本音〟とはなんでしょうか。
私の目には、単に今後もショーができればいい…、あわよくば自分や自分のクラブ員の猫を高く評価してくれるJudgeを増やしたい…といった短絡的で浅薄かつ極めて打算的な意図しか映らないのです。
その証拠に、そうしたメンバーから不満や不安の声は聞かれても、計画的で深謀遠慮な損得抜きの言動や具体的行動は皆無であり、単なる酒の席での愚痴レベルで終わってしまっています。
こうした短絡的で浅薄、打算的な意図に基づいて主張された「Judge養成論」に、「そうね…」「そうよね…」と安易に賛同してその流れを加速させてしまえば、今後さらに何十年もTICA Asiaで起きた〝黒歴史〟が繰り返されることは間違いなく、健全なRegion運営への希望と期待は断ち切られてしまうことでしょう。
TICA Japan Member's TDAは、このような短絡的で浅薄、打算的な意図に基づいて主張された「Judge養成論」には与せず、安易な主張や流れに楔を打ち込み、打算的な主張に釘を刺し、本当にTICA全体とこのRegionの将来を支える「人財」としての「Judge育成論」を確立すべく開講しました。
次回からJudgeの「資質」とは何かを論じていきますが、その「資質」を論じるにあたっての3つの「大前提」についてまずは考えてみたいと思います。
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